のぼり旗というものは、現代ではお店の広告宣伝活動に利用されたりすることが多いですが、もともとは、武家社会において自軍と敵軍の識別に活用するための旗として発展したものです。

のぼりは大河ドラマの合戦シーンなどでよくお目にかかることで有名で、それぞれの旗には、自家の家紋や象徴的なデザインを入れ、色なども統一して使われることが多かったようです。

基本的にのぼりは、長方形の布を縦長に竿に結びつけたものであり、その長方形の縦横比は一定していないもののの、縦の長さの方が横の長さの倍以上あることが現代では通例となっているようです。場所を取らずに取り扱いやすく、しかも遠くからも識別しやすいということが、このような比率になっている理由だと思われます。

のぼりは、腰につけるなどして両手を自由にしたまま移動でき、その際じゃまになりにくいため、合戦などで利用されたものと思われますが、いまではその利点が、設置した場合の取り扱いやすさにつながっており、主に儀式などで利用される一般的な旗に比べて、利用範囲を選ばないのが特色です。

戦国時代に活躍したのぼりが、現在の商業的な争いにも持ち込まれているという意味で、たいへん興味深い現象であると感じます。

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目次
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